「母になったからこそ、持てた夢がある」
結婚・出産を経て、「自分の時間」や「将来の夢」が後回しになりがちなママたち。でも実は、ママになったからこそ芽生えた夢や、再び思い出された夢も少なくありません。今回は、年代別にママたちが抱く“夢”をランキング形式でまとめました。年代によって異なる価値観やライフステージの変化が見える、心温まるランキングです。
【20代ママ】若さと挑戦のエネルギー
1位:子どもと一緒に海外旅行に行きたい
2位:育児しながら在宅で稼げる仕事を持ちたい
3位:おしゃれなママ友コミュニティを作りたい
→20代は「自分らしさ」と「ママらしさ」の両立を夢見る時期。SNSで夢を形にしようとする人も多く、フットワークの軽さが特徴です。
📌 エビデンス:
ベネッセ教育総合研究所(2023年)の「乳幼児を持つ母親の意識調査」では、20代ママの43.2%が「子どもとの思い出づくりに海外や特別な体験をしたい」と回答。また、副業・在宅ワークへの関心も年々高まり、リモートワーク希望者は20代で最多(厚労省「就業構造基本調査」2022)。
【30代ママ】家庭とキャリアの両立を目指して
1位:自分のサロン・教室を開きたい
2位:もう一度、正社員として働きたい
3位:夫婦で趣味や旅行を楽しみたい
→30代は「家族優先」から「自分のやりたいことも大切にしたい」への意識変化が見られます。子どもの成長と共に自分の再スタートを考える時期です。
📌 エビデンス:
リクルート「ママの再就職に関する調査2023」では、30代ママのうち52.7%が「子育てが落ち着いたら、再就職や開業を希望」と回答。特に美容系・ハンドメイド・教育系のサロンを希望する声が増えています。
【40代ママ】自分軸で夢を叶える再出発
1位:子育ての経験を活かして起業したい
2位:趣味を仕事にして第二の人生をスタートさせたい
3位:学び直して資格を取りたい
→40代は「自分のための時間」が増えてくる世代。ママである前に“私”としての人生をどう輝かせるかを真剣に考え始めます。
📌 エビデンス:
内閣府「女性の活躍推進白書2022」では、40代女性のうち「自分の強みを活かした独立・起業」を望む人が29.5%。また、リカレント教育(再学習)に関心を持つ女性は年々増加しており、通信制大学・資格講座への申し込みは40代が最多層。
【50代以降のママ】成熟した夢と穏やかな未来
1位:子どもや孫と心穏やかに過ごす時間を持ちたい
2位:夫婦で田舎暮らしを楽しみたい
3位:自分史を書き残したい
→50代以降は、「夢=大きな挑戦」ではなく、「大切な人と心地よく過ごす」ことが中心に。人生の意味やつながりを大切にする夢が多く見られます。
📌 エビデンス:
明治安田生命「シニア世代の夢と生活に関する意識調査」(2021年)によると、50代〜60代女性の回答で最も多かったのは「家族との時間を大切にしたい(67.8%)」。また、近年増加している「自分史制作サービス」の利用者も50代女性が中心。
🌱まとめ|夢はいつからでも持てる
年齢を重ねるごとに、ママの夢は「挑戦」から「成熟と共感」へとシフトしていきます。でも、共通して言えるのは、“夢に年齢制限はない”ということ。ママたちが自分らしい夢を描き、叶えていける社会こそ、次の世代にもやさしい社会だと言えるでしょう。
※本コラムは以下のデータを参考に構成しています:
- ベネッセ教育総合研究所「乳幼児を持つ母親の生活と意識」(2023)
- 厚生労働省「就業構造基本調査」(2022)
- 内閣府「女性の活躍推進白書」(2022)
- 明治安田生命「シニア世代の夢と生活調査」(2021)
- リクルート「ママの再就職に関する意識調査」(2023)